棚田とは

 棚田とは山の斜面や谷間の傾斜地に、階段状に作られた水田のこと。畦の重なる形が「棚」に似ていることから「棚田」と呼ばれるようになりました。

中島峰広早稲田大学名誉教授(NPO法人棚田ネットワーク代表)は、農水省の「水田要整備量調査」のデータ(
1988年、傾斜1/20以上にある水田が対象)を用いて「全国棚田分布図」を制作しました。今ではそれが一般的にも「棚田の定義」として広がっています。

〈参考文献〉           
 NPO法人 棚田ネットワーク「棚田とは」
 




傾斜1/20とは、水平方向に20m進んだ時に1m高くなる傾斜のこと
 
棚田百選
 近年、棚田が耕作放棄され失われてくことに対して各地で棚田を守る活動が活発になり、全国棚田協議会や棚田学会などが組織され、また都会の人々に棚田を貸し出す棚田のオーナー制度も実施されています。このような動きを経て、1997年7月農林水産省によって日本全国の117市町村、134地区の棚田を棚田百選として登録されたました。
 
     写真提供 齋藤正美さん    
 

なお、選定にあたって

①営農の取り組みが健全であること
②棚田の維持管理が適切に行われていること
③オーナー制度や特別栽培米の導入など地域活性化に熱心に取り組んでいることが基準とされている。
 
概要
 

 大井谷棚田は島根県の最西端にあり、綺麗に石積みされ規則的に広がる棚田と、そこに解け込むように点在する民家が素晴しい景観を生み出すことによって四季折々の風景を楽しむことが可能です。高齢化も進み高傾斜での作業は負担が大きいですが、住民全戸参加の棚田保全組織「助はんどうの会」の皆で、棚田オーナー制度やトラスト制度を導入し、また、棚田まつりなどを開催し、交流人口の創出や棚田保全に努めています。

 
 
 

また、大井谷地区は、古文書「吉賀記」によると今から600年の昔、まだ戦国の頃開拓されています。 
棚田は、古くは室町時代から藩政時代に築かれたもので約600年間幾度の積み直しや補修を経て現在の630枚の石積みの田んぼが耕作されています。現在は、戸数20戸、人口70人弱で田んぼを耕作している農家は、14戸でほとんどか兼業農家です。棚田の水田面積は江戸時代の初期には既に8haが耕作されており、その後江戸後期には12ha、最大時には17ha、約1000枚以上が耕作されていたと伝われていす。現在もその面影があり谷あいや山すそ沿いに針葉樹等に覆われた田んぼが残り、昔の人の偉大さが伺われます。
(写真提供 齋藤正美さん)

 

感想

 大井谷棚田は600枚以上でできている石積みの棚田で、古くからの歴史もある棚田です。四季折々の風景が楽しめ、訪れる人々の心を鷲づかみにしていくことでしょう。一度訪れてしまえば、目の前に広がる美しい棚田の風景は、人々の心の奥深くに刻み込まれることは間違いないでしょう。棚田を初めて見る方でも、その美しさに心を奪われてしまうことは確実です!